触れることのできない乳癌(特に石灰化を伴うもの)、
つまり早期乳癌の発見に極めて有用な検査法です。
乳癌検診においても、視触診のみではなく
マンモグラフィを併用する
(特に50歳以上のご婦人では)ことが推奨されています。
しかしながら、日本におけるマンモグラフィの普及率は、
CT(コンピュータ断層撮影装置)よりも低いのが現状です。
その原因としては、その有用性が世の中にあまり
知られていないこと、マンモグラフィは乳房撮影の専用機で
あり他の疾患には役立たず、また保険点数も低いため、
多くの患者さんの集まるところではないと経済上および
メンテナンス上設置ができないこと、があげられます。
また、マンモグラフィもただ撮ればよいというものでは
ありません。良い機種を使用して、トレーニングを受けた技師が撮影し、専門医が読影にあたることではじめて
レベルの高い診断が可能となるのです。病院によっては乳腺専用機ではないもので撮影し、
マンモグラフィとして用いているところがあるようですが、それはいたずらに被爆し、無駄なお金を支払うだけで、
何の意味もありませんので注意が必要です。
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