生検あるいは手術標本から乳腺疾患の最終的審判を下すものが病理組織診断ですが、
最近では極めて早期の乳癌や女性ホルモンの影響を著しく受けた良性疾患など診断に苦慮する病変が増えています。
さらに最近では針生検や内視鏡下生検など採取されてくる組織が非常に小さくなっており、
その診断は容易ではありません。
そして画像診断医、治療医と同様、病理医の診断レベルもその経験に左右されます。
微妙な病変では医師によっては良悪性の判断が逆になってしまうこともあり得ることなのです。
生検を受ける場合も手術を受ける場合も、その施設あるいは診断医、
治療医が、乳腺疾患において経験豊かで信頼できる病理医によってバックアップされているか否かも重要なことです。
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