視触診

乳腺疾患の視・触診は、医師の経験に大きく影響されます。
経験とは、単に年数だけではなくその質が大変重要です。
視触診での診断と実際の病理学的診断結果を常に対比する努力をしてはじめて、その質が向上します。
また、本当の意味での早期乳癌を発見するためには、乳房のしこりをみつけるだけでは不十分で、
乳首よりの異常分泌を見出すことも重要です。
異常乳頭分泌の頻度は、乳腺外来を訪れる患者さんの5%が一般的と言われていますが、
乳頭分泌の診断に精通した医師が診察した場合では、
検診目的でみえた方の10%以上異常乳頭分泌を見出すことができます。
わきの下のリンパ腺の腫大も重要な所見です。
乳房に異常がない場合でもわきの下のリンパ節転移から乳がんが発見されることもあります。



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