以上のことを省みて日本における乳癌検診の今後の理想的な在り方を考えるならば、
基本的には視触診とマンモグラフィ(50歳以上)または超音波(49歳以下)を
1〜2年に1回、施行することが望ましいと思われる。
できれば精度管理上はMMGおよび超音波検査は集団で行う方が良いと思うが、
柏市乳癌検診委員会における経験から考えると、集団検診では受けたがらない婦人も多く
、
個別検診(視触診、超音波検査)の方法も残しておく必要性があると思われる。
また、乳癌検診は検査を行うことだけが目的ではなく、乳癌の早期発見が最終目的で
あることを考えるならば、一般女性に対する乳腺疾患についての教育と啓蒙が極めて
重要なことであり、乳癌自己検診の普及は必要不可欠である。 |