”乳がん”ってどんな病気?

現在、日本の女性における乳がんの発生率は急激な上昇傾向にあり、
女性のがんのうちでも最も増加しているもののひとつです。
千葉県では平成3年にはすでに、胃がんを追い抜いて乳がんが最多となっており、
女性にとって最も注意が必要な病気です。
実際にどれくらい増えてきているかといいますと、乳がん罹患者数(年間)では、
1990年に2万3千人であったものが10年後の現在ではおよそ3万人を越えており、
日本人女性40人に1人の割合で乳がんが発症する程の確率です。
つまり、小学校の1クラスがおよそ40名ですから、そのお母さんたちのうちひとりは乳がんに
なるというくらいの感じです。

それでは乳がんはどの年代に多いのでしょうか。
ある70歳代の乳がん患者さんがこんなことをおっしゃっておりました。
「乳がんは女の病気だから生理がなくなったら関係ないのかと思ったわ」と。
でもそれは大きな勘違いです。
乳がんになりやすい年齢は40〜70歳であり、最近では特に閉経後の方の乳がんが増えているのです。
その大きな原因は、ライフ・スタイルの欧米化、特に食生活にあるようです。
心当たりのある方は注意しましょう。

さて皆さんは”乳がん”と聞くと、すなわち死をイメージしてしまうのではないでしょうか。
しかし乳がんは、多くのがんの中でも比較的治しやすいがんです。
とは言っても乳がんになった方の1/3は乳がんによって亡くなられますので、
なめてかかってはいけない病気ではありますが、早期で発見し適切な治療を施すことによって
約90%の方を救命することができるのです。
「乳がんが見つかると怖いから医者に行かなかった」とおっしゃる方がいます。
気持ちは分かりますが、本当はなにが一番怖いのでしょうか。
早く見つければ乳がんで命を落とすことも、乳房全部を失うこともないのです。

Copyright(C)1999 Nagase Breast Clinic